油圧アクチュエーターで位置決め

油圧制御で配管に流れる液体は油です。

この油をモーターやエンジンで油圧ポンプを動かしてエネルギーに変換します。
このエネルギーで油の流量や圧力そして流れる方向を制御するのが油圧制御と言います。

油圧制御のメリット

制御弁で流量を連続に制御したり断続的な動作も制御でき、アクチュエータの出力を滑らかに速度を変えたり、断続運動を繰り返し同じように行なうことができます。

油圧ポンプや油圧回路内の機器に過負荷や異常な高い圧力状態になった場合に、リリーフ弁などで簡単に自動的に止めることができます。

電気制御ですとモーターにギアを取り付けて足りないトルクを発生するためにおぎないますが、低速でのトルクの発生をギア無しで発生することができます。

油圧制御の注意点

油の温度変化とともに粘度も変わり、シリンダーの速度が変わってきたり出力の効率が変わります。

機械の振動や日々の温度変化により油圧配管などから油漏れがあった場合に、規定の性能をだすことができません。

空気が油の中に入ったりすると、油圧システムが機能しなくなったり、機器が故障する場合もあります。

油圧で位置決め性能

油圧サーボで位置決め制御での停止の精度は、およそ±0.02mmです。
油圧シリンダーに一体に機器が備わっているので
制御弁や油圧ポンプなどのが一切不要になって油圧配管をする必要がありません。

油圧制御で、ゴルフの練習機を制御したことがあります。
丸いテーブルを0°から15°ずつ345°まで12箇所の方向で
15°,30°,45°と傾けて位置を決めます。
3本のシリンダーで各シリンダーに角度に対してセンサー取り付け途中で止めます。

速度はゆっくりですが、人が乗った状態でもテーブルを傾けることができました。
テーブルの下に油圧ポンプを取り付け油圧電磁弁で上昇と下降を制御します。

まさに、油圧制御の利点を利用した制御です。

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